クレジットカード現金化には何となくよろしくないイメージが付いているのは、悪質業者の存在がゼロではないからと言って過言ではないでしょう。
2011年8月に、クレジットカード現金化業界で初めて、出資法違反の疑いにて業者が摘発される事件が起こりました。
摘発事件を皮切りに、複数の悪質業者が次々と法に裁かれる事態となり、クレジットカード現金化の印象は悪くなってしまったとも言えるでしょう。
具体的にクレジットカード現金化の悪質業者が行う手口はどういったものなのか、そしてクレジットカード現金化は頼っても問題のないサービスなのか、気になる情報をまとめてみましたので確認していきましょう。
クレジットカード現金化の悪質業者の手口

クレジットカード現金化の業界に身を潜める、実際に摘発される要因ともなった悪質業者の主な手口について5つ見ていきましょう。
闇金業者へ個人情報を横流し
クレジットカード現金化業者の利用が、実は闇金への入り口であったというケースです。
現金化の申込があると、「当社では使えないカードのため、別の業者を紹介します」「当社では審査落ちだが、審査の通りやすい業者がある」などと言って闇金へと横流しします。
一時期こうした闇金への個人情報横流し問題は急増しましたが、入り口がわかりやすいだけあってすぐに摘発に至り、現在はほとんど存在していません。
キャンセル料の脅し取り
クレジットカード現金化業者のホームページには、「換金率最大99%!」「換金率は最低でも98%を保証」などといったように、魅力に映る数字がデカデカと表記されているケースが多いです。
しかし実際に申込をすると、ホームページに記載のなかったよくわからない名目の手数料などがかさみ、最終的に振り込まれるのは80%にも満たない、といったことが珍しくありません。
初めの認識と大きく異なるため、キャンセルを希望したところ、態度を豹変させて「キャンセル料を払え」「迷惑料の取り立てを行う」などと脅し取りをしてくる悪質業者の存在も。
立派な脅迫罪ですので、見つかり次第すぐに摘発されるのは間違いありません。
現金を振り込まない
クレジットカード現金化業者まで申込を行い、カード決済まで完了してあとは振込されるのを待つだけ…
しかし、いくら待っても現金化したお金の振込がされない。心配になり電話を掛けてみるも、着信拒否されており連絡を取ることができない。
こうした古典的な犯罪行為にて摘発される悪質業者も多く存在しました。
今となってはほとんど存在しない手法ですが、依然として「振込金額が説明と違う」なんてこともあるようです。
トラブルを防ぐためには、契約前に最終的な振込金額の確認を徹底して行うとともに、契約内容をメールなどで送付してもらうなど、形として証拠を残しておくことが重要です。
詐欺へと誘導してくる
クレジットカード現金化業者のなかには詐欺グループと結びつきを持つところもあり、お金がなくて困っている利用者を巧みに誘導し、搾取してきます。
普通にクレジットカード現金化業者を使わせたあとから「もっと現金がもらえる」「手にした現金を担保に倍額を融資する」などと誘導するグループもあれば、近年では副業を謳い、「ここを利用すると簡単に初期費用が手に入る」「オンライン上でカード決済を行うと小遣い稼ぎができる」などと誘導する手法が流行りを見せるなど、実態はさまざまです。
ただしなかにはクレジットカード現金化業者との結びつきを勝手に主張し、実際には何ら関係がなく、クレジットカード現金化業者も被害者となっているケースもあります。
クレジットカード現金化業者の最大手「即日アリアちゃん」も、複数の悪質な詐欺グループから勝手にサービスを悪用されるケースが頻発したことから、2024年10月より新規申込者の受付を停止しています。
購入商品の説明がない
実際に何の商品を購入しているのか、説明のない業者も危険です。
2011年以降摘発へと至った業者のなかでは、「クレジット決済で何を買ったのか分からない」「そもそも商品が存在するのか不明」といったところもあったようです。
ひどいケースだと商品購入という手続きすら行わず、買取業として現金化をしているはずなのに、事実上の貸金として違法行為とみなされています。
クレジットカード現金化は結局違法なのか

結局のところ、クレジットカード現金化が世間一般的にグレーな印象となってしまっている理由としては、悪質業者が詐欺など違法行為の手段として比較的簡単に悪用してしまっていたから、といったところになります。
古物商許可を取得し、買取業として正しく運営を行っているクレジットカード現金化業者を頼ること自体は、なんら違法ではないのです。
ただし安全な業者の見極めが難しいことからも、現金化目的のカード利用を良しとしないカード会社がいることも事実です。
クレジットカード現金化の悪質業者は減少している

とはいえ、クレジットカード現金化の悪質業者は減少しています。
少なくとも闇金や脅迫などといった、分かりやすく極端な手口に関しては、通報すれば一発なので生き残りにくいです。
ただし最近に至っても、現金化業者が巻き込まれて被害者となるような副業詐欺や、説明のない手数料請求や商品選定などといった、違法と判断するには難しい曖昧な手口が残念ながら存在しています。
気持ちよくクレジットカード現金化を利用するためにも、ぜひ当サイト「現金化くらべーる」にて良質な業者をチェックしてくださいね。
まとめ
今後はオンライン上でのカード決済において、必ず3Dセキュアの導入が必要になるなど、法改正がどんどん進んでいく見込みです。
法改正にしっかりと対応して運営をしているクレジットカード現金化業者は、安心して利用してよいと言えるでしょう。
また、個人情報はクレジットカード現金化の利用を問わず、どこから漏れるか分かりませんので、個人情報の取扱いについてもホームページなどにきちんと記載のある業者を選ぶのがポイントです。
カード利用についても、身に覚えのない請求が万が一あったとしても、すぐに気付いて被害を最小限に抑えられるよう、こまめに明細を確認する癖をつけておきましょうね。
あくまでも自分の身は自分で守るよう、意識して業者を選びましょう。
